農家の手しごと ーたかきびホウキを つくろうー

たかきびは穀物の一種で、モロコシ、コーリャンともいいます。2〜3mの背丈になる大きな作物で、実はお米と一緒に炊いたり、製粉してからお餅にして食べ、実をとったあとの穂と茎を利用してホウキを編むことができます。

  たかきびホウキの魅力は、軽いこと。ずっと使っていても疲れないのです。
納屋や出荷場の土間や、薪ストーブのまわりの掃除に大活躍間違いなし!です。
 
  捨てられてしまうような材料から、使いやすいホウキが生まれるのは感動的かもしれません。

  僕のひいじいちゃんも作っていたようですが、僕には受け継がれませんでした。それは、食べ物だけでなく道具も自給するのが当たり前だった時代のこと。
  でも、運良く、4年前に群馬の黒保根に住むHさんからホウキの編み方を教わることができました。「昔は、藤づるで編んだもんだ。」など、いろんな百姓の知恵を聞きながら。そこには、食べ物や生活の道具を自給する暮らしが残っていました。

  身の回りにある素材を使って暮らしをつくる。タカキビほうきの作り方を共有することで、そんな暮らしや心に近づけたら嬉しいです。


 *ホウキには色々なサイズがあるのですが、今回のワークショップでは小さなホウキを作る予定です。

講師:谷川 拓也 
農家の手しごと研究所